現地向け導入事例
Case Study for local business
米菓製造業
在ハノイ 日越合弁会社 Thien Ha Kameda JSC(THK)様
ベトナムで2013年から米菓製造事業をおこなっているTHK。同社はベトナム進出時から現地企業と合弁で事業を進めてきた。
2021年に日本側の出資比率が上がり、日系企業として事業を継続する上でのITセキュリティ対策の充足度・業務システムの耐障害性を確認し、対策を講じる必要に迫られてきた。
IT環境アセスメントの結果、通常の業務では情報システム・インフラに重大な問題はなかったものの、業務の継続性観点では日本側で期待する水準を満たさないリスクが検出され、段階的な課題解決を推進している。
サービス
IT環境アセスメントサービス、優先度に応じた対策実施サポート
効果
IT環境のリスク可視化と日系企業としての現地カルチャーを鑑みた対策立案。ITガバナンス・セキュリティ強化を目的とした対応策の実施
Before
- ITインフラ整備状況に関する情報(ネットワーク構成図・設計情報)に関し、拠点により粒度のばらつきが存在する。一部は十分な構成情報を維持できていない。
- 一部業務システムのバックアップに、データ損失のリスクを抱えている
- メールシステムの老朽化
- 社内業務に必要なITサポートの要員の確保・体制の維持が難しい
After
- 各拠点の現地調査を実施し、実態に沿った構成情報を管理
- データ損失のリスクを持ったシステムに対し、バックアップの仕組みを構築・提供
- Microsoft 365の導入によりメール環境の品質向上と、Teamsによる社内コミュニケーションの活性化をもたらす
- 日本人窓口・ベトナム人窓口を併設したITサポートの体制を設け、社内の情報システムの問合せに速やかに対応
お客様の声
Thien Ha Kameda JSC
General Director
李 昌原様
私共はベトナムで現地のパートナー企業と事業を立ち上げ、長年協力体制を築いてきました。事業が拡大し拠点も増えるなかでITの重要性が高まっていましたが、パートナー企業主導でIT環境を整備してきたこともあり、ベトナムでの基準や品質で進んでいました。また各拠点での運用はIT専門外のスタッフに頼らざるを得ず、統一した技術レベルの対応が取りづらい状況がありました。
近年、本社からの情報セキュリティ要求水準が高まっていることもあり、対策についてクレスコベトナムに相談したところ、まずはIT環境アセスメントを実施していただきました。各拠点の整備状況を細かに把握し、その後は、本社の情報システム部門とも会話をしながら、ベトナム現地の事情に合わせた対策を考えていただきました。
特に課題だったメールシステムにおいては、処理スピードの点で旧システムに不満があったのですが、よいサービスをご提案いただき無事移行することができました。大変満足しています。 また、自社にIT専門チームを持つ代わりに、クレスコベトナムに日本人窓口を備えたITサポートを担っていただけたことも安心感がありました。日本人プロジェクトマネージャの方に作業進捗管理や品質の管理を担っていただいたおかげで、本来の業務に集中する環境が整いました。専門的な立場でアドバイスをいただいたり、現場の問題について対処していただいたりしたことも、大変心強く思いました。
今回の支援により、これまでにない気付きを得ることができたとともに、期待以上の結果が得られました。将来のIT投資についても、引き続きアドバイスを期待しています。